Black Edition: A conversation with Kazu Yokotsuka

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Black Edition(ブラックエディション)― それは、素材・モチーフ・構造が響き合い、ときに反発し合う「対話」。調和と緊張感が交差する、新たな領域への探求です。

Black Edition の第三章の始まりにあたり、今シーズンの着想や実験、さらには Black Edition を支える思想に深く迫りました。

私たちは 2024 年にこのコンセプトを立ち上げた Lavenham のヘッド・オブ・クリエイティブ、横塚和幸と共にイギリス・サフォークの自社工場を訪れ、コレクションの背景にある考えを紐解きました。
いくつもの対話を通して、Black Edition を形づくる思考、プロセス、実験を探ります。

Black Edition は “コレクションの影” と表現されています。この比喩をどのように捉えていますか? また、この考えはブランドのアイデンティティにどのように影響していますか?

すべてのものには光と影があります。一般的に「影」は否定的に捉えられがちですが、Black Edition が示す影は異質なものです。
ラベンハム村で生まれたクラシックスが“光”だとすれば、Black Edition は“深海”のような存在。ブランドの哲学や文化を、より深く潜って探る場所です。

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クリエイティブの観点で、Black Edition はメインのコレクションとどう異なりますか? この実験的な空間で、どのような自由を自分に与えましたか?

私の感覚では、“自由”より“重み”の方が大きいと感じています。
長年受け継がれてきたラベンハムの哲学と文化を守りながら、意外性のある素材を取り入れることは容易ではありません。その責任を背負うこと自体が、独特の緊張感を生みます。

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“素材・モチーフ・構造の対話” と紹介されていますが、その対話とはどのようなものですか?

人と出会い、会話を楽しむように、私は素材やモチーフ、構造とも対話することを大切にしています。
互いに心地よいバランスを見つけることが目的です。どれか一つが欠けると、哲学が弱くなってしまう。
この対話によって、デザインが個人的な感情や情緒に過剰に引きずられることも防げます。

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このコレクションの中で “調和” を感じる部分と、あえて “不協和” を取り入れた部分はどこでしょうか?

Black Edition において、不協和は意図的に生み出したものではなく、自然と生まれたものです。
ラベンハムの歴史は、試行錯誤を重ねながらコレクションを築いてきた歩みそのもの。
その基盤があるからこそ、不協和があっても不快にならず、むしろ調和へと溶け込むのだと思います。

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Black Edition を生み出すきっかけとなった瞬間やアイデア、感情はありましたか?

あえて、そうした “定義” を持たないようにしています。

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黒、あるいは “暗さ” を主題にすることで、形・質感・ディテールへのアプローチはどのように変化しましたか?

黒は、強さと温かさが共存し、周囲を圧倒する力を持つ色です。
また無限のバリエーションを内包しており、わずかなトーンの違いでも表情が変わる。
素材やモチーフを通じて“影”を探求することは、私にとって新鮮で、とても刺激的な経験でした。

“新たな領域” を最も体現しているアイテムはどれですか?

Black Edition を含むコレクション全体が、新たな領域への探求そのものです。

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Black Edition で、メインコレクションでは選ばないようなリスクを取った部分はありますか?

その判断は、ラベンハムを愛するお客様に委ねたいと思っています。

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Black Edition を着ることで、人々にどのような感情や身体的な感覚を味わってほしいですか?

日常の中にも、実験的なアプローチが必要な瞬間があります。
訪れたことのない国へ旅をし、見知らぬ言語や建築に触れるように、まだ試したことのない装いに挑戦してみるのも良いのではないでしょうか。 新しい自分を発見できるかもしれません。

Black Edition は今シーズンで 3 期目となります。今後、このコンセプトはどのように進化していくと思いますか?

別のものへ拡大したり変質させるのではなく、ラベンハムの歴史と同じように、普遍的に、静かに広がり続けていくと思います。

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